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木曜・日曜・祝日・土曜午後

TEL

072-952-8460

初診の方は、予約制となります

当院では15歳以上の方を診療対象としています

皮膚の症状に関しては、皮膚科への受診をお願いします

糖尿病

糖尿病

ABOUT

糖尿病とは

インスリンの働きと糖尿病

糖尿病では、インスリンが十分に出なくなったり(インスリン分泌不全)、インスリンの働きが悪くなる(インスリン抵抗性)ことにより、血液中のブドウ糖が全身の筋肉や肝臓などで効率よく利用されなくなります。その結果、血液中のブドウ糖の行き場がなくなり、血糖値が高くなってしまいます。
インスリンの分泌が不足したり、働きが悪くなる原因には、体質などの遺伝的な背景(遺伝因子)や、過食・運動不足による肥満や、ストレス、喫煙など(環境因子)があります。

インスリンの働きと糖尿病

糖尿病患者さんの数の推移

日本人の糖尿病患者さんは近年、増加の傾向にあります。
その原因としては、食生活の欧米化や運動不足による肥満者の増加が影響していると考えられています。

糖尿病患者さんの数の推移

「糖尿病の可能性が否定できない人」の判定を糖尿病実態調査(平成9年、14年)と同様の基準[HbA1c(NGSP)の値が6.0%以上、6.5%未満]を用いて行っている。

平成24年国民健康・栄養調査結果の概要より作図

糖尿病の種類

糖尿病には大きく分けて1型糖尿病と2型糖尿病の2つのタイプがあります。
日本人の糖尿病患者さんの95%以上が2型糖尿病です。
そのほかに、妊娠が原因で起こるものや、特定の原因や病気により起こる糖尿病もあります。

1型糖尿病

インスリンを作っているすい臓の細胞が壊されて、インスリンの分泌ができなくなって起こります。
1型糖尿病では主にインスリン注射で治療します。

2型糖尿病

すい臓からのインスリンの分泌が少なくなったり、働きが悪くなって起こります。
患者さんの状態にあわせて、食事・運動療法や飲み薬、注射薬で治療します。

COMPLICATION

糖尿病の合併症

糖尿病の初期には、自覚症状はほとんどありません。
しかし、血糖値が高い状態がつづくと、全身の血管にさまざまな障害はあらわれます。これを糖尿病の合併症と言います。

糖尿病の合併症

全身にあらわれる合併症

糖尿病の合併症には、眼や腎臓、神経などの細かい血管の障害(細小血管症)や、心筋梗塞や脳卒中など(大血管症)があります。
これらの合併症を起こさないために、血糖値を下げることが重要です。

インスリンの働きと糖尿病

細小血管症

血糖値が高い状態がつづくことにより、細い血管や神経が傷つけられて発症するのが細小血管症です。
「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」「糖尿病神経障害」は糖尿病の三大合併症とよばれます。

  • 網膜症

    網膜は、眼の奥にある薄い膜で物をみるときに重要な役割を果たします。血糖値が高い状態がつづくと、網膜に張りめぐらされている細かい血管が障害されます。初期には自覚症状がほとんどないために、気づかないうちに進行していることもあり、それにより失明してしまうこともあります。 定期的に眼科で検査を受けましょう。

  • 腎症

    腎臓は血液をろ過して、老廃物や余分な水分を取り除き、尿を作ります。高血糖により腎臓の血管が傷つくと、たんぱくが尿中に出たり、老廃物がろ過されずに体の中で蓄積したりします。進行すると透析が必要になることもあります。
    定期的に尿検査を受けましょう。

  • 神経障害

    高血糖により神経の働きが障害されると、手足の痛みやしびれがあらわれることがあります。進行すると足の感覚が鈍くなって、傷ができたことに気づかず潰傷ができたり、ひどいときには化膿して腐って(壊疽:えそ)、その部分を切断しなければならないこともあります。足先はあまり目に触れることがないので、日ごろからこまめに状態をチェックし、清潔に保ちましょう。

TREATMENT GOAL

糖尿病治療の目標

糖尿病治療の目標は、合併症を予防し、健康な人と変わらない日常生活を送れるようにすることと、健康な人と変わらない寿命を確保することです。

糖尿病治療の目標

症状がなくても治療をつづけることが大切です

「食事療法」「運動療法」は糖尿病治療の基本となります。それでも血糖値が下がらない場合には、薬物療法を行います。
糖尿病は、自覚症状がなくても合併症が進行していくので、

進行を防ぐためにも診断後は早いうちに治療を開始し、継続することが大切です。

血糖コントロールの目標値

血糖コントロールの目標値
治療目標は年齢、罹病期間、臓器障害、低血糖の危険性、サポート体制などを考慮して個別に設定する。
注1)
適切な食事療法や運動療法だけで達成可能な場合、または薬物療法中でも低血糖などの副作用なく達成可能な場合の目標とする。
注2)
合併症予防の観点からHbA1cの目標値を7%未満とする。対応する血糖値としては、空腹時血糖値130mg/dL未満、食後2時間血糖値180mg/dL未満をおおよその目安とする。
注3)
低血糖などの副作用、その他の理由で治療の強化が難しい場合の目標とする。
注4)
いずれも成人に対しての目標値であり、また妊娠例は除くものとする。