高血圧について

①血圧とは

血圧とは、血液が血管内を流れる際に、血管の壁にかかる圧力のことです。
上の血圧(収縮期血圧)とは、心臓が収縮して血液を全身に送り出すときに血管の壁にかかる圧力のこと。
下の血圧(拡張期血圧)とは、心臓が拡張し、血液を取り込んだとき血管の壁にかかる圧力のこと。

血圧とは

②高血圧の症状は?

多少血圧が高くても、自覚症状はほとんどありません。
血圧がかなり高いときは、頭痛やめまいなどの症状が起こることもあります。しかし、こういった症状は血圧とは関係なしによく現れるものですので、高血圧は自覚症状があてにならない病気といえます。
自覚症状は問題にならないのになぜ血圧が高いといけないのでしょうか?

③血圧が高いとどうなるの?なぜ治療する必要があるのか?

●高血圧は脳や心臓に障害を起こします→高血圧を治療するのは、そうした合併症を未然に防ぐためです。
高血圧では、血管の壁に常に強い圧力がかかっているため、血管の壁が障害され、次第に壁が厚く硬く変化し、動脈硬化を起こします。
また、動脈硬化があると、血管は弾力を失い、血圧はさらに高くなるという悪循環に陥ります。
※脳の血管が障害されると脳出血/脳梗塞になります。
※心臓の血管(冠動脈)が障害されると狭心症や心筋梗塞になります。

④降圧目標=どこまで血圧を下げる?

血圧をどの程度にコントロールするかは、年齢や合併症の有無などを総合的に判断して決めます。一般的な目安は収縮期血圧と拡張期血圧がそれぞれ135 /85mmHgですが、高齢者ではやや高めに設定したり、糖尿病、腎臓病のある方では低めに設定することがあります。
高血圧治療の基本は生活習慣の改善です。食事や運動療法に加え、日常生活の注意として、禁煙やストレス解消を心がけましょう。それでも血圧が高い場合には、降圧薬による治療を開始します。降圧薬を服用していても、生活習慣の改善は続けなければなりません。

※血圧は徐々に下げるもの
薬物治療を始めるときは、数ヶ月かけて少しずつ血圧を下げていきます。急に血圧を下げると、活力がなくなり生活の張りが失われるなどの副作用がでることがあります。また、同じ薬でも薬の効き方には個人差があるため、最初のうちは作用が弱めの薬より開始し、状態を見ながら調整していきます。

血圧測定について

①血圧は時々刻々と変化するため毎日同じ時間帯に、同じ条件で測定しましょう。1日原則2回(朝と晩)測定しましょう
②1回につき2回測定し、その平均値を用いましょう
③リラックスして測りましょう。食事や入浴直後は避け、排便や排尿をすませた後に座位の状態で測定する 。

家庭血圧の正しい測り方1

家庭血圧の正しい測り方2

※測定した値に関して
血圧は睡眠不足、ストレス、興奮、寒さなど様々な状況によって時々刻々と変化します。
そのため1回1回の結果に一喜一憂せず、平均的な数値を目安にしましょう。

※早朝高血圧に注意
一般的に朝は血圧が高めになります。
また、心筋梗塞は覚醒直後に多く発症し、脳卒中も8時〜12時に最も多く発症することが確認されており、早朝高血圧との関係が注目されています。

※血圧計の選び方
手首用の血圧計は誤差が出やすいので、信頼性が高い上腕用のものを選びましょう。 腕帯を心臓の高さにしてはかります。

【ご注意】このようなときは、血圧測定はやめましょう。

  • 運動直後
  • 食後1時間以内
  • 入浴直後
  • お酒、コーヒー、紅茶を飲んだ直後
  • 煙草を吸った直後

【治療の目標】

血圧の測定にあたっては、緊張度なども影響します。そのため、クリニックの受診時と家庭でリラックスしている場合と、それぞれで目標数値が異なります。これらの数値を目標値として、患者さんの状況に合わせて治療を進めていきます。

診察室血圧における高圧目標

家庭室血圧における高圧目標